ずぼら投資も気づけば5年半
インデックス投資を始めて5年半が経ちました。正直なところ、投資をしているといっていいのか怪しいほど、ほぼ放置でここまで続けてきました。そんなわけで普段から投資関連の記事が少ないのですが、逆を言えば、ほとんど手をかけなくても投資することは可能だということでもあります。今日は5年半の節目ということで、ほったらかし投資を振り返ってみます。
投資信託はすぼら者と誘惑に弱い人向け
私は世界中に分散投資できる投資信託を毎月積み立てています。今は一部、積み立てをやめているものもあります。
- たわらノーロード先進国株式 (iDeCo)
- 野村つみたて外国株投信 (つみたてNISA)
- eMAXIS Slim先進国株 (積み立て中)
- eMAXIS Slim新興国株 (保有のみ)
- eMAXIS Slim国内株式 (保有のみ)
個別株やETFは持っていません。定期的に配当金が得られるのが魅力的で、一時は始めようかと思ったこともありました。ですが、なるべく手間をかけたくないのと、投資のことで一喜一憂したくなかったので途中で調べるのをやめてしまいました。
基本的に私の投資目的は老後の資産形成です。働ける間は収入の範囲内でやりくりして、今積み立てているお金は仕事をやめた時の準備金です。そのため仮に配当の出る資産を持っていたとしても、再投資に回すことが目的には適います。
ですが意志の弱い私は、配当が入ると気分が良くなり「日頃のご褒美」の名の下に消費に回してしまう恐れがあります。配当のような臨時収入を使うのと、積み立ててきた資産を一部取り崩すのとでは、前者の方が気軽に使えてしまうと感じるのは私だけでしょうか?でもそれは、資産形成という目的からすれば無駄使いです。
その点、投資信託は分配金が出ても勝手に再投資してくれますから誘惑がありません。
あるとすれば、含み益を確定したいという欲でしょうか。でも利益確定すると20%が税金で持っていかれます。そこで「○万円分が税金で持っていかれるけどいいの?」と自問自答すれば、利確欲はだいたい消えます。税金は腹が立つものですが、使いようによっては役立つものです。
また再投資が自動で行われる分、いちいち証券口座のHPを開く手間も省けます。
だからといって、投資信託がベストだというつもりはありません。あくまで私にとっては投資信託が合っているというだけの話です。
人によっては、配当が投資のモチベーションになりますし、アーリーリタイアを目指す人にとっては、投資信託では資産形成のスピードが遅すぎて話にならないでしょう。
目的とするものが人それぞれ違うので、万人にとってベストな手法なんてあるはずがない。たとえ最初は勧められるままに始めた投資でも、後で自分が納得できるようになったらそれがその人にとってのベストな方法なのです。時々SNS上で繰り広げられるいろいろなマウント合戦は、本当に不毛だと思います。
投資のウエイトが低くても5年半の間、投資を続けられた理由
私にとって投資信託がベストだと思える理由をまとめると次のようになります。
- 投資の知識に乏しい、けど手間をかけることはしたくない。
- 資産0でも毎月の給料から少しずつ積み立てていける。
- 大きな利益が出なくてもいい。ただ将来的な増税やインフレによって資産の実質価値が減らないようにしたい。
サラリーマンではお金持ちになることはできないかもしれません。でも、毎月安定した収入があることは、相当大きな強みです。
収入面が安定していれば、やるべきことは支出面を見直すことです。時には突発的な出費もあるでしょうが、基本的な生活費は自分で管理することができるはずです。
あとは余ったお金を積み立て投資に回せばいい。たとえ毎月の収支が雀の涙ほどであったとしても、今や100円から投資ができる時代です。これほど一般庶民が投資をしやすい環境になったのは嬉しいことですよね。
そういうわけで最初の積み立て設定をした以外、ほとんど投資行動らしいことをしないまま5年半が経ちました。積立額は大したものではありませんが、それでも1回分の賞与くらいは損益が出るほどになってきています。
おそらく今後もこんな調子続けていくことになるでしょう。あとは、リスクが過大になっていないかを確認することだけを気にかけていきたいと思います。
5年目の資産状況をまとめた記事はこちら。