こけろうの節約&長期投資ブログ

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20代独身一人暮らし。インデックス投資をやっていますが、基本ほったらかしなので趣味や考えたことの投稿がメインになっています。

食品添加物を避けるための具体的方法について

「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」を読んで以来、食事に関心を持つようになった。

前回の記事でも触れたとおり、食品添加物というと毒性に注目されがちで危険性を心配されることが多い。が、私たちの食生活を豊かにしている側面があるのも否めない。そのため、私は食品添加物とうまく付き合っていこう、という程度で気を付けていくことにした。無添加ではなく、私はこれを減添加・避添加と呼びたい。

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減添加・避添加を意識し始めてから少しずつ、しかし着実に食生活が変わっていった。添加物を少し意識するだけで、身体的な変化だけでなく、食事に対する充実感が高まるなど、嬉しいことがたくさんある。今回は、具体的に食生活をどう変えたのかについて、4つ挙げてみたい。

 

1.生鮮食品を買い、作り置きをする

安くなっている野菜や添加物の入っていない乾物を買い、それらを使って常備菜を作っている。今ではすっかり定番になったレパートリーとして、なすの煮びたし・ピーマンの塩和え・小松菜のおひたし・切干大根・ひじき煮などがある。これらはすべて電子レンジだけで作ることができる。ネットで野菜の名前を検索すれば、いくらでもレシピが出てくるのは本当にありがたい。週末の時間があるときにまとめて作ってタッパーに分けて冷凍しておけば、保存もきき、必要な量だけとってすぐに食べられる。

このように常備菜を複数用意することよって、それまで弁当に使用していたコロッケなどの冷凍食品がなくなった。夕飯においても、何か物足りないという時には常備菜が活躍している。

 

2.本物の調味料を使う

本物の調味料とは、「アミノ酸液」や「糖類」といった化学調味料の入っていないもののことだ。例えば、昔ながらのしょうゆの醸造方法は、大豆・小麦・塩・こうじを原料とし、こうじから作られる酵素の働きによって、それぞれたんぱく質アミノ酸に、でんぷんが糖質に変わり、うまみの素が作られる。このうまみの素は、甘み・酸味・香ばしさなど化学では解析できないほど複雑な味を醸し出す。このように伝統的な方法で醸造すると、しょうゆとしてできあがるまでに1年以上を要する。しょうゆは、すべてこうじの力によって作られているのである。*1

対してニセモノの調味料は、化学的な製造工程を用いて時短と低コスト化を図った製品だ。このようにして大量生産されるニセモノの調味料には、いかにも本物らしく仕立て上げるために多様な添加物が使用されている。例えば、夕食の献立が手作りの「煮物」と「刺身」であったとしても、ニセモノのしょうゆを使うだけで7種類も8種類も添加物を摂取することになってしまう。*2

ニセモノの調味料はしょうゆだけでなく、みりん・料理酒・みそなど、さまざまな調味料に見られる。よって私は、米や大豆やこうじなどの原材料のみで作られている調味料を買うことにした。価格はピンキリであるが、原材料のみで作られていることを条件に、手が届きやすいもので揃えている。実際に買ってみると、味がしっかりしているので使うのは少量で足りるし、料理もおいしくなる。確かに特売品で売っているようなニセモノに比べれば価格は高いものの、料理のおいしさや健康面など、全体としてみた時にはむしろコスパが良いのではないかと思う。

 

3.朝食にオートミールを食べる

これまでの朝食は、食パンを食べていたのだが、食パンには乳化剤などの添加物が入っている。これを何かに置き換えられないかと考えた結果、オートミールに落ち着いた。もちろん砂糖などが入っていない100%オーツ麦の商品だ。忙しい朝であっても深皿に大さじ3杯のオートミールを入れ、これがひたひたになるくらいまで水を入れて、電子レンジで2分30秒温めれば出来上がる。オーツ麦本来の素朴な味がおいしく、何よりパンよりも腹持ちが良いので午前中にお腹が空かなくなったのが嬉しい。

 

4.間食にナッツを食べる

間食といえばお菓子が定番だが、添加物が多数使われている食べ物でもある。たまに食べる分にはよいが、いつも食べていてはせっかく気を遣って3食を食べるようにしているのにもったいない。とはいえ、どうしても小腹はすくものである。そこで、無塩素焼きのミックスナッツを食べることにした。

ミックスナッツもオートミールと同様、腹持ちがとても良い。毎回の食べる量はだいたい片手に収まる程度。形がなくなるくらいまでじっくりよく噛んで食べると、満腹中枢が刺激され少量でも満足できる。この商品は4種類のナッツが入っているので、味に飽きることなく楽しめる。

 

それでもたまには加工品や外食も食べる

以上が、最近起きた食生活の変化だ。これにより一応は添加物を使わない食生活に移行できたのだが、だからといって加工品を全く取らなくなったかと言われると全然そんなことはない。週1回は大好きなカップアイスを食べることにしているし、職場の人に誘われれば外食だってする。冒頭にも書いた通り、あくまで添加物とうまく付き合っていくための減添加・避添加という考え方である。

市販品に使われている添加物は国に許可されているものとはいえ、人体に与える影響は実はまだ分かっていない部分が多いという。そのため、添加物のことを考えるときは、長期的な視点で考えることが必要だと思う。これについては、また別の記事でまとめるつもりだが、なるべく取らない食生活を継続していくことが最も重要だ。

その際、どの程度徹底して気をつけられるのかは、人それぞれ違うだろう。自分に合ったやり方を見つけることは、添加物だらけの現代を生きる私たちにとって必要なことだと思う。

もしこの記事の中で誰かにとって一つでも参考になるようなことがあればとても嬉しい。

*1:安部司『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物東洋経済新報社、2005年、p80

*2:前掲書p83