こけろうの節約&長期投資ブログ

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20代独身一人暮らし。インデックス投資をやっていますが、基本ほったらかしなので趣味や考えたことの投稿がメインになっています。

リスク許容度を考える

 前回は私が積み立てを実行している投資信託を選ぶときの過程を書きました。

 

srcalmry.hatenablog.com

 

今回はそうしたリスク資産の考え方について書いてみようと思います。

 

 

◆「投資はあくまで余剰資金で」という前提

私が投資をする目的は、はっきりと決まっていません。強いて言えば老後資産のためといえるでしょうか(20代のうちから老後のことを考える必要があるのはなんか悲しい気もする。。)。

 

もともと投資を始めたきっかけは、ただ銀行に預金しているだけではお金は増えず、それよりも将来的なインフレや増税により資産がどんどん目減りしていく事態に備えたいという、いわば防衛的・消極的なものです。

 

ほとんど利息のつかない預金に振り分けておくよりは、多少のリスクを取ってでもリターンを期待できるものに充てておいた方がよいはず。それもまとまった資金のない自分でも実践可能で、損失が発生したとしても生活が危ぶまれない範囲で。

 

生きていくためにはお金が不可欠です。どれくらいのお金が必要になるかは人によってそれぞれでしょう。私の場合は、お金に困ることのないように生きていきたいというのが基本です。生活に必要なお金を捻出するため、自分のやりたいことを我慢しなければならないという状況をできるだけ少なくしたいと考えています。

 

とはいえ、将来のために今を犠牲にしなければというわけではありません。人生においては、そのライフステージ毎にしかできないことや味わえないことがあると思うからです。小学生の頃は10円やそこらの駄菓子を買って満足できていたものが、大人になった今、同じだけの満足を得ることはできない。当時とは使えるお金の多さが違うし他の楽しみもたくさん知っているのだから無理はありません。まあ、駄菓子は今でも好きだけど。

 

そう考えると「今が最大の喜びや楽しみを得られるお金の使い時!」というタイミングがあると思うのです。そういったものまで我慢して何十年後かに後悔するということはしたくない。それはお金に困って我慢していることと同じだから。

 

いつ、何にお金を使うかという問題は死ぬまで続くことでしょう。でもその問いに対する選択肢をできるだけ多く持っていた方がいいに決まっています。選択肢の多さは自由の大きさと同義だからです。

 

そのためにも、今すぐ必要としないお金をリスク資産に積み立てておき、株式市場の成長を期待してその恩恵にあずかる。リターンは一朝一夕に得られるものではなく、何十年スパンで徐々に生み出されるものです。したがって、暴落の憂き目にあい生活そのものに大ダメージを受けて市場から退場する、という事態は避けなければなりません。

 

だから、当面の生活(娯楽も含めて)に必要なお金とは別に、投資に充てるお金を分けておくことは非常に重要なことです。というより、ここをしっかり分けて考えなければ長期投資は実行不可能でしょう。そう考えると「投資は余剰資金でやるもの」という言葉の意味が、より深く理解できるのではないかと思います。

 

 

◆リスク資産をどう捉えるか

くどいようですが投資は余剰資金でやるべきものです(と、自分に言い聞かせる)。余剰資金なので、切り崩して急用として生活費に充てるということはあってはならない。大きな損失が生じたとしても動揺して市場から資金を引き揚げることのないようにしておかなければなりません。

 

もし損失のことが気が気でないということであれば、それは今とっているリスクが過大ということです。

 

リーマンショックが起きた時は、資産が毎日溶けていくようだったと言う投資ブロガーさんの記事をたくさん読みました。

 

暴落時にかかる精神的なストレスは、資産の目減りだけではないといいます。毎日報道される景気悪化のニュース。自身の勤める会社にも悪影響は広がり、カットされる給料や賞与。数々の会社が倒産する中で、生き残りをかけた会社が行うリストラ。そのリストにいつ自分が載るかということや、リストラされた場合の再就職への大きな不安。想像するだけでも恐ろしくなります。

 

私が投資を始めたのは景気が上向いている最中であり、現在も陰りが見られるものの悪い状況とは言えません。したがって、リスク資産が大きな損失を抱えたという経験がないわけです。

 

実際、今保有しているリスク資産はすべて株式です。まだ資産全体が大きくないので損失によるダメージが小さく、また独身かつ20代であるため損失を取り返すチャンスは比較的多いと考えるゆえです。逆に言えば今後の人生の中でも、最大限のリスクをとれるのはまさに今だと思っています。

 

とはいえ、自分が保有しているリスク資産が暴落したとき、それに耐えられるかということをよく考えなければならないと感じます。その一つの目安としているのが暴落によりリスク資産が目減りしてもぐっすり眠れるかということです。

 

これも有名な投資ブロガーさんが書いていることの受け売りでそのまま参考にさせていただいています。日々お金が溶けるようになくなっていくのが気が気でないようであれば、本業に身が入らずますます状況が悪くなるはずです。常にお金のことを気にかけていなければならないという囚われの状態は地獄のように感じることでしょう。

 

また、年間貯蓄可能額を把握しその範囲内での損失であれば1年で取り戻すことができるというのも、具体的な金額まで計算することができるので非常に参考になりました。自身の家計を見直すいいきっかけにもなると思います。

 

今は独身で守るものも自分くらいだから多少リスクをとることも許されます。しかし、結婚して家族ができた時には生活防衛資金の積み増しやリスク許容度の見直しが必要になるはずです。でもそれはその時になって考えればよいこと。現時点で想定できる最悪のケースにも耐えられる範囲で、ベストと思える投資ができればいいなあと考えて実践しているところであります。

 

 現在保有しているリスク資産は、損益がほぼ出ていない状態です。これが半減、もしくはゼロ近くにまで減少した場合に、実生活に影響がないかを改めて点検しておこうと思います。