こけろうの節約&長期投資ブログ

こけろうの節約&長期投資ブログ

20代独身一人暮らし。インデックス投資をやっていますが、基本ほったらかしなので趣味や考えたことの投稿がメインになっています。

弁当作りを習慣にするための工夫

私は仕事の日に弁当を持参しています。実家にいる頃は家事を全くやらなかったのですが、一人暮らしを始めてからは2年間、弁当を作り続けてきました。

その成果もあり、これまでずっと1か月の食費が1.5万円以内に収まっています。でもしっかり1日3食もりもり食べています。

 

勤務日が月20日で、昼食代が1日500円だとすると、昼食だけで500円×20日=10,000円です。そう考えると弁当持参の節約効果は絶大です。まさに「継続は力なり」です。

 

弁当作りのインパクトを改めて感じたので、なぜ続けてこられたのかを振り返ってみました。ポイントは、思考停止の状態をいかに作り出すかということにあります。

  

 

中身の基本形を決めてしまい、作業レベルに落とし込む

「弁当の中身を何にするか」という些細なことであっても、「何かを決める」という行為にはエネルギーが必要です。それを起きて間もない寝ぼけ頭で毎朝続けるのでは、積み重なる負担がかなりのものになります。そうして弁当作りが億劫になってしまい、しまいには作るのをやめてしまう。

特に、私は低血圧なのでエンジンがかかるまでが遅いです。運動前のウォーミングアップで徐々に身体を温めていくのと同じように、頭も負荷の少ないことから目覚めさせてやる必要があります。寝起き直後の頭には決められた行動をするだけの方が向いています。

 

そこで弁当作りを続けるための工夫として、弁当箱の中の基本形を定めるようにしました。基本形を決めておく利点は、決められた場所に決められた種類の食べ物を詰めていくだけで良くなるところです。

<弁当箱の中のイメージ>

  • 左半分は冷凍ご飯1つ分
  • 右半分の上段は、日替わりの冷食(コロッケやつくねなど)
  • 右半分の下段は、手作り常備菜(ほうれん草のおひしやかぼちゃの甘露煮など)
  • 余ったスペースには、炒めた魚肉ソーセージや卵焼きをさし込む(週末に作っておいたもの)

基本形を決めておくことで、冷蔵庫や冷凍庫にあるものを弁当箱に詰めるだけの作業に単純化されるので、頭を使う場面がぐっと少なくなります。

冷食と常備菜はそれぞれ2~3種類ずつ用意しておけば、組み合わせが6~9種類になります。週5日勤務でも毎日違った組み合わせの弁当にすることができます。

ちなみにかぼちゃの甘露煮は電子レンジだけで作れて、冷凍保存がきくので常備菜としておすすめです。

 

買い物をする時も「明日の弁当はどうしよう?」という漠然とした悩みから「定ポジションのおかずはまだ在庫があったかな?」と気にかけるだけで良くなります。

 

基本形の設定は、弁当作りを作業レベルまで単純化することができるので、続けていくためには有効な方法です。

 

ただし、ランチが日々の楽しみである人にとっては同じようなものを毎日食べ続けることになるので、かえってストレスになるかもしれません。

私は1週間同じメニューでも多少味付けが変われば気にしないタイプです。それよりも弁当持参による節約効果の方を重視しているので続けてこられたのだと思います。

 

他の動作と関連付けて作業の流れを固定する

弁当箱の中身の基本形を決めたら、今度は弁当作りを続けるための工夫をします。毎朝を行う他のルーティンの中に弁当作りを取り込むのです。

私は朝食を必ず食べることにしているので、朝食の準備する工程に弁当作りを絡めるようにしています。

  • 電子レンジで朝食のパンを焼く。その間に冷食や常備菜といった弁当のおかずを詰め終える。
  • 電子レンジが空いたら冷凍ご飯を解凍する。その間にパンにジャムを塗り、職場へ持っていく水筒を作る。
  • 電子レンジで前日に作った朝食用の味噌汁を温める。その間に冷凍ご飯を弁当箱に詰めて完成。

こう書きだしてみると、電子レンジで温め終えるまでを1工程として、朝食の用意と弁当作りを同時並行しています。同時並行するのは弁当を作っている人からすれば当たり前のことかもしれません。

ですが、ただ同時に行うのではなく、毎日同じ工程で行うことが重要です。工程を固定化・単純化することで気に掛けることや考えることを少なくすることができます。

 

「この動作をしているときはこれをやる」と決めておくと、「次は何をすればいいのか?」とか「今日は時間に余裕があるのか、ないのか」といった気にかけるべきことが少なくなります。負担が少なくて済むということです。負担が少なければ反復しやすくなり、継続しやすくなります。

 

”習慣化”というゴールに到達するために

弁当作りに限らず、何かを継続してやるためには、できるだけ負担を小さくできないかを考えてみるといいのでしょう。すると、軌道に乗せるまでに試行錯誤する初期の段階が一番大変だと言えます。

 

初期の段階を乗り越えるためには、続けようとすることの意義を自分の中でしっかり理解するしかないように思います。初期段階の負担の大きさと継続したときの効用を天秤にかけるのです。

私の場合、弁当作りは食費の節約を通じて、投資資金を確保するためにやっています。毎月つけている家計簿で成果が目に見えることがモチベーションになっています。

 

続けることの意義を理解し、負担の少ないやり方を模索する初期段階を抜けてしまえば、習慣化は8割ほど成功しています。自分に合ったやり方を何回か反復していくうちに、次第に頭を使う場面が少なくなり身体が勝手に動くようになります。それがすっかり定着し、習慣になってしまえばもう怖いものはありません。その習慣から外れる方がかえって頭を使うことになるでしょうから。

  • 作業の単純化・固定化
  • 他の動作との関連付け

この二つの考え方は、物事を習慣化するための手段としていろいろな場面で応用が利くでしょう。

習慣にしてしまえば、考えなくても身体が自然に動くようになります。思考停止の境地に達するために楽な方法を思考するというのは、ちょっと面白いことですね。