さらば世界経済インデックスF 1年半かけてeMAXIS Slimに転身

5年前に初めて買った投資信託「世界経済インデックスファンド」を、約1年半かけて「eMAXIS Slim」に乗り換えました。2019年1月から毎月積み立てを開始し、今月で乗り換えが完了します。来月からは積立額が少なくなります。

初のファンド選びはそこそこに　それよりもいち早く投資を始めたい…！

世界経済インデックスファンドを選んだのはバランスファンドだったからです。株式と債券のような異なる値動きをする資産に投資することで、大きく勝つことはない代わりに損失も小さくなるというのが主な理由でした。また、これ一本で国内外に分散投資が可能なことも決め手の一つでした。

他にも当時の私にとっては、とにかく投資を始めてみることが重要でした。

まず一歩踏み出すこと。「投資=ギャンブル」「投資は金持ちのするもの」というそれまでの先入観を振り切り、やりながらより良い方法を模索していく。投資の世界に足を踏み入れれば、損をするかもしれない。それはとても怖いことでした。

しかしそれ以上に、預金だけで将来に備えようとすることの危機感の方が強かった。我々の世代を取り巻く環境は親の世代のそれとはもはや違っているからです。

そのためベストではなくてもベターな銘柄を選べれば十分でした。今は勉強不足だけど、知識がつけば考え方も変わっていくはず。だから、ゆくゆくは他のファンドに切り替えるんだろうなーと最初から考えていました。

Slimシリーズへの乗り換えも分散で

それから約2年ほったらかしているうちに、気がつけば70万円程度になっていました。その頃、業界最安の信託報酬を常に設定すると掲げていたeMAXIS Slimシリーズを知りました。私は世界経済インデックスファンドの積み立てをやめ、slimシリーズを積み立てることにしました。

その後も世界経済インデックスファンドは1年ほどそのままにしていました。すぐにでもslimシリーズに乗り換えたかったのですが、10%以上の利益が出ていたため解約を渋っていたのでした。大した利益でないとはいえ、課税されるのが癪に触るので、できれば損益0付近で解約したかったのです。

そして2018年の年末に向けて株価が下がった時を見計らい、ほぼ損益なしのところで解約に成功しました。

slimシリーズへの乗り換えは、一括ではなく再度積み立てで行うことにしました。どうせ相場は読めません。せっかく2年間積み立ててきて、その上解約もうまくいった大切なお金です。乗り換えも時間をかけてじっくりやった方が、投資のことを気にしない生活に戻れます。実際、解約のタイミングを図っているときは、株価を気にかける日々が続き、煩わしさを感じました。

株取引にはつくづく向いていないと思います。

来月から投資ペースが鈍るけど、焦るまじ

slimシリーズへの乗り換えが完了する時期を2020年8月と決めたのが1年半前。slimシリーズの先進国株・国内株・新興国株を別々に積み立てることにし、それぞれに毎月1万円を振り分けるとちょうど2020年8月に終わります。

全世界株にするのもアリでしたが、別々にした方がなんか面白そうと思ったんですね。ふだん投資のことで悩みたくないといいつつ、それでも少しは投資している感を持ちたいという矛盾した気持ちを、インデックス投資家なら分かってくれるはず。(私だけかな)

来月からは積立額が減ります。リスク資産の伸びるペースががくっと落ちるので、なかなか増えない資産額に多少のいらいらや焦りを感じるかもしれません。でも、基本的には放置してるからあまり変わらないのかな。

ネット上では同じ世代で毎月ものすごい金額を投資している人もいます。が、投資において他人と自分を比べて良いことなんて一つもありません。投資なんてものは余裕資金でやるのが鉄則です。各々が無理のない範囲でやればよろしい。

それよりも市場から退場しないことの方がはるかに重要です。20代の我々が持つ最大の武器は時間ですから、市場に長く居続けることでじっくり育てていければ良い。

それに私自身、早期リタイアを目指しているわけでもない。もともと預金でお金を寝かしておくくらいなら、投信で多少増えてくれればラッキー程度の期待をもってゆるく始めた投資です。

とはいえ、Twitterなどの情報を見て自分と比較してしまう瞬間が今後も出てくることでしょう。その時には、この基本的なスタンスにまた戻ってこられるように。今後も焦らずじっくり積み立てていきたいと思います。