こけろうの節約&長期投資ブログ

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20代独身一人暮らし。インデックス投資をやっていますが、基本ほったらかしなので趣味や考えたことの投稿がメインになっています。

物欲との付き合い方

予想外に3回にもわたって書いてきた物欲問題もようやくまとめられそうです。いや、何としてもまとめる。(決意)

 

前回は私にとって買い物とは何なのかということを振り返ってみました。


srcalmry.hatenablog.com

 

さっそく「物欲との付き合い方」について、考えてみます。

 

◆不安の正体

ここ最近買った物を振り返ることで分かってきたこと。

それは、漠然とした不安を感じたのは洋服などにかける出費にありました。

 

洋服等にお金をかけることとは、自分らしくありたいということ、あるいは他人に良く思われたいという欲求が根本にある。

言ってみれば見栄を張りたいということでしょう。

 

そして、この手の欲求には際限がないという点に私は不安を感じていたのだと思います。

 

私は美的センスが冴える方ではないので「絶対にこのジャンルの服が欲しい!」などのこだわりはない。どちらかというと、他人に好印象を持たれるためにはどういう格好がいいのかということを考える方です。

 

仮に、私が他者志向ではなく完全におしゃれ自体を楽しむ方向へ目覚めたとしても、物欲の不安を感じることになっていたでしょう。

 

例えば、独自性の強いとがったファッションというのは、いわゆる一般的なファッションとの組み合わせが難しい気がします。

すると、トップスを買った後はそれに合わせられるボトムスを買う必要が出てくる。

じゃあ調べてみるかといっていろいろと見ているうちに、他の組み合わせも気になるようになって欲しいものがまた増えていく。

 

別にとがったファッションでなかったとしても、ある程度知識が増えてくるとどうしてもその道を極めていきたくなるのは私だけではないはず。

例えば、私は靴の製法やそのブランドに込められた思いなどを知るにつけ、あれも欲しいこれも欲しいと思うようになってきます。

 

こうして欲しいものを一つずつ手に入れていければその度に満足感を得られるでしょう。

 

では、これらの欲求はいつになったら完全に満たされるのか。

 

食欲や性欲などの原始的な欲求は、いったん満たされればとりあえずは消えてしまう。

1日野球の試合をした後、めちゃめちゃ空腹で焼肉の食べ放題に行ったとしても、いつかは必ず「もういいや」となるはずです。

 

しかし、「おしゃれをしたい」といった生きていく上で不可欠とは言えない欲求には際限がない。お腹がいっぱいになった、というような意志とは無関係に働く制約がかからない。

だから、求めようとすればいくらでも求められるのがこの手の物欲の怖いところであると思います。

 

これは、「他人によく思われたい」という欲求が基になっていたとしても同じこと。

特にこの場合は、評価するのが他者であるだけに純粋にお洒落を楽しんでいる人よりも難しいと感じます。

 

他者の評価なんてものは十人十色。

正解がないのにいろんな人の意見に惑わされて何を選べばよいのか自分でもわからない。モデルコーデを調べれば、その組み合わせが絶対のように思えてくる。

「なるほど、ジャケットには足元にカジュアルな革靴を合わせればいいのか」とか、「紺と白の組み合わせは相性がいい」とか。

すると、これを買ったらあれも揃えなきゃ、という風になる。…はい、私です。

 

最終的に行きつくところは、他者志向の人だろうがファッション好きな人だろうが同じ。ただ見方を少し変えてみただけのことです。

 

いずれにしてもこういう物欲にはキリがない。

 

一方、私の場合はですが、パソコンなどの生活の利便性を上げるものについては、欲求をコントロールするのが簡単に思えます。

これは性格的なことが大きく関係しているのでしょう。私は、より便利な生活を求めることよりもできるだけ物を増やさないことを重視します。

 

多少不便であったとしても自分が少し我慢してみて不自由がないのであれば、家電などを買うことは少ない。

ただし、パソコンだけはどうしても欲しかったのと、楽天ポイントをたっぷりもらえるタイミングが重なったので買うことにしました。

 

結局ところ、何についてどれくらいの水準まで欲求を実現したいのかという価値観の問題であるので、絶対の正解というものはないはずです。

車などの大きな買い物を除いて、自分の収入の範囲内でやりくりしていれば欲しいものをいくら買おうが何も悪くないと思います。 

 

しかし、私は将来に向けた資産形成も同時に行っています。

そのためいくら収入の範囲内でやりくりしたとしても、お金を貯めることをおろそかにはできない。

今を楽しむことはもちろん大切ですが、将来に備えることも同じくらい大切だと考えているからです。

 

重要なのは、物欲には際限がないことを理解した上で、いかにして抑制をかけるのかということです。

注意すべきは物欲の聖域を作ってしまうことでしょう。

現時点では革製品にかけては財布のひもが緩みがちです。今月は私服用の革靴を2足買いました。革靴は手入れが必要になるので、今後はケア用品が欲しいなあと考えているところ。

これが、野放図に欲しくなるということにならないようにする必要があると感じています。

 

 ◆物欲をコントロールする方法

以上より、物欲には際限がないゆえ、意識的に抑制をかける必要があるということを確認しました。

これからはその具体的な抑制の方法についていくつか考えてみます。

 

その基本となる考え方は「自由に使えるお金の範囲内で」ということです。

 

・基本原則である4分の1貯蓄法を守る

楽天ポイントをうまく使う

アセットアロケーションを整える

 

 

・基本原則である4分の1貯蓄法を守る

「自由に使えるお金」を作るためには、貯金するための環境を整えることが大前提となるでしょう。

 

社会人になって以降、毎月の収支に気を配ってやってきたこともあり、多少のまとまったお金ができました。

それは、本多静六氏の教えにある「収入の4分の1を貯蓄に回す」ということをおおむね実行できたからに他ならない。

そのため、今後もこれを忠実に実行することを続けていきたいと思います。

 

今のところ、給与は少しずつ増えているので、収入の4分の1を貯金に回したとしても自由に使えるお金も少しずつ増えてきている。

だからといって、支出も同じだけ増やしていいわけではなく、抑えるところはしっかり抑える。

一方で、「自由に使ってよいお金」については存分に使うという姿勢を忘れないことが重要だと思います。

 

節約はいかにストレスなく続けるかがポイントです。

だから、適切にガス抜きすることも、どうしたらお金が貯まるかということを考えるのと同じくらい重要なことだと思います。

 

 

楽天ポイントをうまく使う

楽天ポイント楽天のサービスを消費することによって生じるオマケです。

つまり、ポイントを使えば自己負担がなく本来持っているお金以上のものが手に入ります。

そのため、欲しいものができたらなるべくポイントで買うようにします。

 

逆に言えば、楽天ポイントを生活必需品には使わない。

だって、オマケであるポイントくらい自由に好きなものに使いたいじゃないですか(笑)。

自分の持ち出すお金が少なく済んで、しかも適度なガス抜きまでできるなんてとてもお得です。

そのため、楽天ポイントも「自由に使って良いお金」とします。

 

 

アセットアロケーションを整える

これは物欲のコントロールには直接関係ないかもしれないけど、保有する資産を目標とするアセットアロケーションの状態にできるだけ早くもっていくということです。

 

今は、2年ほど積み立ていた世界経済インデックスファンドをSlimシリーズに時間をかけて移行している状況です。

過渡期だからしょうがいないんだけど、自由に使ってよいお金がどれくらいになっているのかが分かりにくい。

 

無リスク資産のうち、暴落時につっこむ追加投資分とすぐに使っても良いお金をもっとわかりやすく分けられたらなーなんてぼんやり考えています。まあ何であれ4分の1貯蓄法をしっかりやっておけば、その辺はあとでいくらでも調整することができるんでしょうけどね。

 

 

◆まとめ

 私は物欲をコントロールするためのストッパーを「自由に使えるお金」という考え方に置きました。

この結論自体は、他の人がびっくりするような方法だとは思いません。むしろ、誰でも知っているし実践しているありふれたものです。

 

私の場合、資産形成と消費のバランスを考えるために何かしらの基準が必要でした。

その結果、貯蓄の方法をそのまま消費のルールに置き換えました。貯蓄と消費は表裏一体なのでどちらの面から見るかというだけのことですね。

 

もちろん、お金を貯めることも重要だけど、お金の使い方、もっと突き詰めれば自分の欲求との付き合い方に対して何らかの考え方を持つことの方が重要だなーと書きながら思いました。この方法が妥当なのかはわからない。そもそも「若いうちは貯金なんて無意味」という人もいます。

けれど、仮に私が間違っていたとしたら、また別の方法を考えればよいだけのこと。

私は、その「考える力」を得る良いきっかけになりそうだと思い、今回のテーマを書いてみましたり

 

 

おかげで数日前のもやもやがすっかり晴れた気分です。さて、そろそろ夕飯のカレーでも作るとしますか。