買い物って
前回はこれまでの私の消費傾向について振り返ってみました。
今まではモノにお金をかけることがあまりなかったのですが、ここ数か月は欲しいものが次から次へと現れている。こんなことは今までの人生でなかったので、膨れ上がる物欲に戸惑っているということを書きました。
今回こそは、物欲との付き合い方に整理をつけるぞ。
◆買ったものの効用を考える
初めに断っておくと、ここでいう欲しいものとは「生活に必ずしも必要ではないが、あると生活の質が上がると思えるもの」を指します。
私にとって欲しいものを手に入れるということはどういうことなのか。それは何を買うかによって意味合いが変わるのは当然でしょうが、最近買ったものをもう一度振り返ってみるとこんな感じ。
・ノートパソコン
・スポーツブランドのマウンテンパーカー
・革靴2足(私服用)
・洋服
・トートバッグ
・めがね
ノートパソコンは主に調べ物や動画の視聴、ブログの執筆に活用。それまではスマホを使っていたので確実に利便性が上がりました。スマホはいちいち起動する必要がないから手軽でいいんだけど、画面が小さいからどうしても目が疲れる。
ブログの執筆をするにもキーボードで打った方が断然早いので以前よりも書こうという意欲が高まったのも良かったな(月2,3回しか更新できていないとしても楽しく文章を書ければひとまずそれで良い)。
また、交際費を抑えることにも貢献している。じっくりブログを書くという目的ができたことで、遊びに行かない日を意識的に設けるようになった。
以上のように、ノートパソコンは確実に生活を豊かにしてくれました。高い買い物だったけど結果的には買って正解だったと思える。
一方、それ以外の物はすべて服飾品といえるもの。そして最近の物欲の対象はほとんどがこれです。そこに漠然とした不安を感じているのでした。
◆なぜ洋服などを買いたいと思うようになったのか
その理由を挙げれば、
・ちょうど手持ちの服を買い替てもいい頃合いになった
・新しいジャンルへの挑戦
・仲の良い同期の金の遣いっぷりを見て
・コーデが簡単に調べられるようになった
・一つ買うと「あれも揃えたい」という物欲の連鎖
という感じでしょうか。
物欲に突然火が付いたのは、周りの人間の影響によるところが多いと感じます。基本的に私のファッションスタイルは、シャツにジーンズということが多い。手持ちの何着かを着回してダサくもなくおしゃれでもない(と自分では思っている)無難な格好をしてました。
ところが、ここ最近は友人から「普通すぎる」という厳しくもありがたいご指摘をいただくことがしばしばあり。それからというもの、自分の体形や雰囲気を生かしたファッションとは何ぞやと考えるようになりました。
それにしても、女友だちからの指摘の遠慮のなさは清々しさすら覚えますな。言われているときはメンタルがえぐられることが多かったけど、長年の付き合っている友人としての愛ある助言と思っています、圧倒的感謝。
あとは、普段プライベートでも行動を共にすることが多い同期の金遣いの思い切りの良さからも影響を受けているはず。
彼は良いと思ったものをためらいなく買います。万単位のTシャツを一度に複数買ったりもする。それほど稼ぎが良くない私よりもさらに少ない給料で、しかも車のローンだってあるというのに。もちろん、自分で稼いだお金なんだから何に使おうがその人の自由。批判するつもりは全くないです。でも、あの思い切りの良さというか、後先考えない感じはすごいなあと思う。(真似したいとも思わないが)
そんな彼と一緒にいると、もう少しお金を使うことを楽しんでもいいのではないかという気持ちが湧き上がってくるものです。程度問題はあるにせよ、昔から感じていたモノを買うことに対する後ろめたさが薄まったように感じました。
◆買い物の楽しみ
というわけで、最近のトレンドなどを以前よりも力を入れて調べるようになった結果、買い物の楽しみを知るに至る。
それは、ちょっと大げさに言えば新しい自分を見つけたり可能性を広げるということ。今まで自分には似合わないと思っていたものが、数年たってみると案外悪くないということってありますよね。そういう再発見とか新発見に出会えるのが買い物の楽しみだと思います。
また、モノを手に入れたときはもちろんうれしいですが、欲しいものを探している最中というのも楽しい。今月末まで楽天ポイントが1万円分ほどあったので何に使おうか悩んだのはぜいたくだったな。悩みすぎて頭痛くなったわい。
それにぼんやりとこんな感じとのものが欲しいなーと思っていたところにドンピシャのものが見つかったときなんてのは喜びもひとしお。
そしていざ買う時というのは少しでもお得に買いたい。よほど欲しいと思ったものでない限り、値段が高ければ我慢します。例えば、服を買う時の基準としては30%OFF以上でなければほぼ買いません。これは私の母の受け売りです。曰く、「3割引以上でなければ割引ではない」。
こうして欲しいものがお得に買えたときは、とても大きな満足感があります。
店舗で買うのか、ネットで買うのか、現金を使うか、カードを使うか、ポイントを使うか。あらゆる選択肢の中から最も合理的な方法をとる。私にとって買い物は一種のゲームです。手間と時間がかかるので大変な面もありますが、それだけにお得に買えた時は達成感があります。買い物の醍醐味は、前から欲しかったものを手に入れたという満足感だけでなく、納得のいく方法で安く変えたという達成感も味わえることにあると感じます。
欲しいものを手に入れるという点では、自分がいいと思ったものを手に入れると、自尊心が高まりますよね。街中でその人の雰囲気にすごく似合っているお洒落な人ってたまに見かけるじゃないですか。ああいう人たちは身に着けるもので自己表現を楽しんでいる気がします。他人に媚びるのではなく自分に自信を持っているように見える。しかし、そうであっても見る側には好印象を抱かせる。本当にお洒落な人というのはそういう人を言うのだと思います。
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改めて書いたものを読んでみると、至極当たり前のことばかりですね(笑)。逆に20代半ばまで買い物の楽しみを知らなかったなんて大丈夫か?と心配にもなるけど、ともあれ私の中で「買い物とはどういうものなのか」ということの一応の整理はついた。内容は何をいまさらなことが多い。けれど、買い物という行為は一生ついて回る問題であるだけに、立ち止まって考えてみることができたのはいい機会だったと思います。
ただ、今回も肝心の問題である「物欲との付き合い方」まで考えることができなかった、、
でもさすがに次回でこの問題にも決着をつけることができそう。物を買うことの基本的な考え方が固まった以上、あとは物欲にどう歯止めをかければいいのかということの具体的な方策を考えればよいのだから。執筆欲が萎まないうちに早く書いてしまおう。