こけろうの節約&長期投資ブログ

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20代独身一人暮らし。インデックス投資をやっていますが、基本ほったらかしなので趣味や考えたことの投稿がメインになっています。

毎月の投資額はこのように決めました

前回の投稿では私なりに感じた投資の必要性について書きました。

srcalmry.hatenablog.com

 

今回はどれくらいの投資額を設定するかを決めた過程を振り返ってみます。

 

いろいろな個人投資ブロガーや本に書かれていたのが、「まず生活防衛資金を確保せよ」ということです。

 

 

生活防衛資金とは

生活防衛資金とは、失業や病気で収入がなくなったとしても生活できるよう準備しておくお金のことを言います。

 

生活防衛資金は、精神安定剤の役割があります。今や大企業に入社したとしても一生安泰という時代ではありません。職を失うリスクは誰にでもあります。業績悪化によるリストラだけでなく、病気や事故に遭って仕事を続けられなくなる場合もあるかもしれません。そうした不測の事態が起きたとしても、ある程度の間は生きていけるという余裕があるのとないのでは、問題に直面した時の不安感に大きな違いが生まれてくることでしょう。

 

また、生活が不安定な状態であれば投資どころではないですよね。投資はあくまでも余剰資金で行うべきものです。一発逆転を狙うお金の使い方は投資ではなくギャンブルといいます。

 

では、生活防衛資金はいくら用意すればよいのか。それは人によってさまざまでしょう。転職の多い業界なのか、一人暮らしかなど、その人の属性が大きくかかわるからです。私が見た限りでは月の3か月分~2年分くらいをおすすめする意見がありました。

 

 

私はというと、1年間分を用意しています。突然失職したとしてもまだ20代なので比較的転職しやすいと考えたからです。特別な能力や資格があるわけではないですが、現在の人手不足の労働市場とと友人の転職状況を見ていると、1年間あれば何とか再就職することはできるかなと思いました。

 

人によっては3か月や半年分で十分ということもあります。確かに生活防衛資金に振り分けるお金を抑え、投資に回すお金を多くできればそれだけ資産を増やせる可能性が広がります。しかし、私にはそれだけだと何となく心細い。。私が勤めている職場は今のところ望みさえすれば長く勤めることができそうな業種ではあります。ただ、前述したように投資はあくまで余剰資金でやるべきもの。土台となる生活防衛資金に不安があるようでは不十分ということです。1年分としたのは、まあそれだけあれば十分だろうと自分で納得できたこと。毎月少しずつの投資と平行して貯めたとしても目標金額に達するまでそれほど時間がかからなさそうだったこと、あとは単純にきりがいいからというのが理由です。

 

 

私はこれらのお金をネット銀行に預金しています。

生活防衛資金は、いざというときのためのお金ですから流動性の高いもの、すなわち預金で備えるのが良いでしょう。ネット銀行に預けているのは預金金利が高いからです。生活防衛資金は使う機会がないことに越したことはありません。ずっと放置しておくものなので、その間少しでも増えればいいなーと思ってメガバンクの100倍の金利であるネット銀行を選びました。

 

 

◆毎月いくら投資するか

私は生活防衛資金をいわば家を建てるときの基礎の部分であると考えています。長期投資によって資産を築いていくためには、しっかりとした基礎がなければ安心して続けることができないと思います。

 

実際には、生活防衛資金の貯蓄と毎月の投資は平行して行っていました。株価が右肩上がりで成長していくという前提に立った場合、たとえ少額であっても始めるタイミングは早い方がより有利になるはずだからです。ただ、前述のとおり生活防衛資金を確保することは重要なことですから、生活防衛資金>投資で毎月の黒字分をやりくりするようにしました。あとはけっこう賞与頼みでしたね。(賞与が支払われるとすぐに次の賞与のことを考えるのは私だけではないはず)

 

そんなこんなで生活防衛資金を確保した後は、いよいよ毎月の投資額を本格的に設定しました。

結論から言うと、私は毎月の給与の4分の1を投資に回すことにしました。

 

この考え方は本多静六氏の「私の財産告白」を参考にしています。

 

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この本は節約の仕方を考える上で非常にためになる本でした。

少しだけ著者の紹介すると、本多氏の本業は学者でしたが、倹約貯蓄と山林への投資により大きな資産を築き上げた人です。とはいっても、もともと資産家だったわけではなく、大家族を抱える本多氏は最初のうちは食事にも困るほどの貧乏生活を強いられたようでした。そうした貧乏生活を脱するべく取られた方策が「本多式4分の1貯金法」です。

 

「本多式4分の1貯金法」は、毎月の給料から強制的に4分の1を貯蓄に回し、残りの4分の3で生活をやりくりするというものです。賞与などの臨時収入は全額貯金に回します。方法としてはシンプルで分かりやすいものですが、実行するとなると非常に強い意志が必要となりそうです。

 

私はこの考え方を参考に、毎月の給料から4分の1を投資に、現金での貯蓄は残りの4分の3の支出枠から出た黒字分と賞与全額とすることにしました。

 

最初、毎月給料の4分の1を投資に充てるのは少し多すぎるかなーという気はしました。

しかしよくよく考えてみた時、毎月の支出額をコントロールすることさえできれば、それほど大金を現金で持っている必要はないと思うようになりました。基本的に私はそれほど物欲が強いわけではない(最近は少し強くなってきた気がするけど)。車とか家とか、そういう大きな買い物をする予定も全くない。であれば、生活防衛資金のほかに多少のまとまったお金以外は、銀行口座に預けて遊ばせておくよりもリスクをとって投資に回した方がよい。そう考え、現在はiDeCoとつみたてNISAと特定口座で運用をしています。

 

実際に「本多式4分の1貯金法」を実践できているのかというと、恥ずかしながらそうではない。。去年の家計簿を見ると、4分の3以上の支出になっている月が何回かありました(原因は遊びすぎだとわかってはいるんです、はい。。)。

あとは、強制的に4分の1を貯蓄に回すということをシステム化しているわけではないです。それをするには、クレジットカードの引き落とし口座とか投資用の口座とかを一つずつ厳密に分ける必要があるんじゃないかなと。あまり銀行口座をたくさん持ちたくないのと、設定が面倒なのが理由でこれからもその予定はない。

 

ここまで言うと、「それは本多式4分の1貯金法を実践していると言えないのでは?」という声が聞こえてきそうですが、、まあ細かいことは気にしないでください。

 

何であれ、私の中でどれくらいの額であれば無理なく投資と貯蓄を続けることができそうかという指針が欲しかったんですよね。事実、このやり方で続けてきて数年になりますが、今のところ不都合はありません。4分の1貯金も年間7割くらいはできています。もし何か不都合が生じたら、その時にまたやり方を変えればいい。そんな緩い感じで鋭意続行中なのであります。

 

 

それにしても、本多氏の意志の強さはすごいです。一度決めたルールを着実に実行していく中では、その資産の大きさを知った同僚や先輩から辞職勧告を突き付けられたこともあったそうです。同僚が考えられないほどの資産を持っていれば、汚いことに手を染めたに違いないと思うのも無理はないかもしれません(笑)。でも、その資産は血のにじむような努力によって築かれたものだったんですよね。

 

本多氏は何も特別なことを言っているわけではありません。誰にでもできることを自分はこのようにして実践してきた、ということを淡々と語っているだけです。その姿勢は、私のような庶民が努力し続けることに勇気を与えてくれると感じました。